現代建築とデザインの世界 ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムのはなし
今回は建築好き、デザイン好きの人にはたまらない観光地をご紹介します。
ドイツのヴァイル・アム・ラインにスイスに本社があるデザイン家具会社ヴィトラ社の博物館、ヴィトラ・デザイン・ミュージアム(Vitra Design Museum)があります。この博物館、家具工場、インテリアショップ、ミュージアム、アトリエ、カフェなどがまとまって膨大な敷地に建っています。4000点以上のヴィトラ所蔵品の展示に、有名建築家の建築物が点在しており、世界で最も重要な博物館だと言われています。
このヴィトラ・デザイン・ミュージアムの敷地内をヴィトキャンパスといい、入り口を進むとすぐ有名建築家フランク・ゲーリーの複雑な形をした建築物が見えます。この日ちょうどこの建築内は展覧会に向けて設営中で残念ながら入れませんでした。
白い壁が複雑に曲がったりうねったりしていて、すごく印象的な建築です。
日本の建築家、安藤忠雄設計の建築物もありました。
安藤忠雄さんの建築作品はコンクリート打ちっ放しの時にできるセパ穴が限りなく均等になるように設計されているのが特徴ですがそれがよくわかります。美しいです。遠目からは1階建てなのかと思いきや近くに寄ってみると地下に深く空間が広がります。
広い敷地内にはそこら中にデザインされた作品が散らばっています。こどもたちがカラフルな椅子で遊んだり、それを見守る大人たちが椅子に座りコーヒーを飲む。庭もとても素敵でした。
ここからカフェ、ショップ併設のショールームへ向かいます。ショップは建築家ヘルツォーク&ド・ムーロンによる設計でこの建築物は日本にいる頃から建築雑誌などでよく見かけていました。
ショールームは無料で見学できます。ここは本当に見ごたえありです。
まず建築内部から外の景色が本当に素敵です。階ごとにいろんな方向に向けて開口部があるのでそれぞれで違う景色を楽しむことができます。
販売もしているので自分で色などをカスタマイズすることができるみたいです。デザイナーさんと相談している人がたくさんいました。
このショールーム本当に素敵な家具がたくさんあって何時間でもいられます。
映画のセットみたいにそれぞれテーマがある空間が一つの大きな空間の中で区切られて配置されているのでいろんなテーマに入り込んでデザインを楽しむことができます。写真を撮るのも楽しかったです。このショールーム全部まわるのが意外と時間がかかってしまいます。
疲れたらカフェもあって軽食やケーキ、コーヒーなどで休憩できます。
量の少ないこどもランチメニューとおすすめワインを注文。天気のいい日に外でご飯を食べるって本当に気持ちいいですよね。
しかしこの直後豪雨になり、室内に避難することに…
建築もデザインもたっぷり楽しめるヴィトラデザインミュージアムですが、1日いても足りないくらいです。半日しか滞在できなかったために他の建築物や工場が見学できるツアーにも参加できず、残念だった。念密にプランを練ったのち、もう一度行きたい場所ナンバーワンです。
建築ツアーでは他にも有名建築家、ザハ・ハディドの消防署、バックミンスター・フラーのドームテント、安藤忠雄のセミナーハウスに入ることができ、説明もしてもらえます。アルヴァロ・シーザの工場施設やジャン・プルーヴェのガソリンスタンドも解説付きで見学できます。こんなにたくさんの有名建築家の建築物を一度に見学できる場所は他にないのではないでしょうか。
ヴィトラ・デザイン・ミュージアムはドイツに位置していますが、ドイツ国内からのアクセスが本当に難しく、スイスからのアクセスがより便利です。デザインや建築に興味がある人はもちろん、そうでない人もすごく楽しめるヴィトラ・デザイン・ミュージアムおすすめします。
さくらでした。
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